県内パチンコ業界
店舗数 全国3位
県外大手参入で競争激化
 
県内パチンコ業界 店舗数 全国3位 県外大手参入で競争激化
市場規模約三十兆円を誇るパチンコ業界
【南国娘 パチスロ5号機】
期待のパチスロ5号機の新作で
市場規模約三十兆円を誇るパチンコ業界(スロットを含む)。 六月 に法改正に伴うスロットの新機種「五号機」の入れ替え期限を迎え、業者は多額の資金調達 や客離れなどの問題に直面している。こうした状況の中、帝国データバンク大宮支店(鵜澤格支店長)は初めてパチンコ業界に焦点を当て、 県内業者の動向などを調査した。 埼玉県は店舗数全国三位、機械設置台数同五位 と有望市場であり、業者間の競争も激しい地域であることが浮き彫りとなった。

全日本遊技事業協同組合連合会によると、埼玉県内の店舗数(〇六年十二月)は七百八十四店で、東京都(千三百三十一店)、大阪府( 千百十八店)に次ぐ全国三位。 パチンコの発祥の地で知られる名古屋のある愛知県(七百七十七店)を上回った。

さらに県内の機械設置台数は二十四万七千五百四十四台で全国五位。 前年比で全国は0・8%増とほぼ横ばいの中、17・6%増と大幅に増加した。 埼玉県は店舗数 と機械設置台数ともに全国で上位にランクインし、パチンコ経営者にとって魅力的な市場であることが明らかとなった。

県内の業者数は、全国四千四十三社のうち二百六社で全国六位。 ほぼ二十社に一社を埼玉県の業者が占めた。 しかし、県内最大手 の収入高は約八百億円で全国の五十位程度にとどまっており、全国トップのマルハン(京都府)の約一兆八千億円 に比べて大きな開きがあった。 同支店は「県外 の大手業者が県内に多数進出していることが予想され、埼玉県はほかの地区と比べても厳しい競争環境にある」と分析する。

県内業者二百六社のうち、前年と比べて収入が減った企業は六十五社で、増収した三十二社の倍以上だった。 規模別にみれば、収入高 が多い企業が増収している一方、収入高が小さい企業はほとんどが減収か横ばいで、大手と中小の業績格差がはっきりと表れた。

厳しい情勢が続く中、さらに追い討ちをかけたのが五号機問題。法改正により、ギャンブル性の低い五号機の導入が義務付けられた。しかし、 資金繰りやファンのし好をシフトさせるなどの対応を先延ばしにする業者が大半で、今年六月 の期限際に慌てるケースが目立った。いまだに対応できず、一時休業としながら事実上倒産しているケースも少なくないという。

同支店は「埼玉県は魅力的な市場だが、それゆえ競争も激しい。 五号機問題も拍車をかけ、関係取引先 や金融機関も警戒感を相当強めている。 中小業者にとっては今後も厳しい情勢が続くだろ
う」とみている。


[ 五号機 問題 ]

2004年7月施行の風営法規則及び遊技機認定規則の一部改正により、ギャンブル性が高く人気のあったスロット機種「四号機 」から、ギャンブル性の低い「五号機」に入れ替えることが、今年6月を期限に義務付けられた。 
 一獲千金から安く長くへ 
県内「1円パチンコ」登場 
改正風営法でギャンブル性低下
 ■ 石川のニュース
◎一獲千金から安く長くへ 県内「1円パチンコ」登場 改正風営法でギャンブル性低下
「1円パチンコ」のコーナーが設けられる店舗=金沢市もりの里1丁目
ギャンブル性の高いパチンコ台を規制した改正風営法の影響で、石川県内のパチンコ業界では、これまでの「一獲千金 」より「安く長く」を打ち出した客の獲得合戦が始まった。 県内では、玉一個 を一円で貸し出す「一円パチンコ」が登場。一方でギャンブル目的の愛好者の店離れも起きており、各店舗 の生き残り競争は拍車が掛かりそうだ。

県内六店舗のミリオングループを運営する玉川物産(野々市町)は七日から、これまで四円で貸し出していた玉一個 を一円で貸し出す「一円パチンコ」のコーナーを金沢市内の「もりの里 森にペリカン」、内灘町の「うちなだ海のペリカン」の二店舗 に設ける。
七尾市内のパチンコ店でも先月から「一円パチンコ」を導入している。
千円で二百五十発だったのが千円で千発となり、単純計算で「従来の四倍は遊べる」というわけだ。


県内ではパチンコ玉一個四円、パチスロのメダル一枚二十円で貸し出す店舗がほとんどの中、「一円パチンコ」について同社営業部は「コーナーの売り上げは四分の一になってしまうが、お客により安くより長く遊んでもらうのが目的」として、今後、グループの他店舗にも「一円パチンコ」を導入し、新しい客層の獲得を狙う。


パチンココーエー(金沢市)ではすでにパチンコ玉一個二円、パチスロのメダル一枚十円の設定で営業し人気を得ており、「今後、ほかでも安く貸し出す店が増えるのではないか」とみる業界関係者もいる。


パチンコは高いギャンブル性が問題となり、二〇〇四年七月に改正風営法が施行されたのを契機にギャンブル性を抑制した新基準機への入れ替えが九月末までを期限に進んでいる。
業界関係者によると、特に射幸性の強かったパチスロ機の出玉が制限されたため、「一獲千金」組の客離れが目立つという。


県警生活安全企画課などによると、県内では旧基準のパチスロ機を撤去した後、コーナーをベニヤ板でふさいだり、代わりにパチンコ台を設置する店舗が相次いでいるという。


県内のパチンコ店は昨年末時点で百二十三店舗。
パチンコ客の多くは出玉で得られた景品を交換し得られる現金を目的にしており、業界関係者は「ギャンブル性の低い新基準機では客離れは避けられない。
入れ替えが終わった後、経営が厳しくなる店も出てくるのではないか」としている。 
パチンコ店大変身 
ギャンブルから「時間つぶし 
パチンコ店大変身 ギャンブルから「時間つぶし

玉1個を4円から1円にする
パチンコ業界では玉1個を1円で貸し出す「1円パチンコ店」が登場している。通常の貸し玉料は1玉4円だから単純計算で売り上げは4分の1になるわけで、「ぶっちゃけ、儲からないですよ」と話す業界関係者もいる。それなのになぜ「1円パチンコ店」が増えているのか。玉1個を4円から1円にする 
「玉川物産は」7月7日から「1円パチンコ」に参入する
パチンコ業界では玉1個を1円で貸し出す「1円パチンコ店」が登場している。
通常の貸し玉料は1玉4円だから単純計算で売り上げは4分の1になるわけで、「ぶっちゃけ、儲からないですよ」と話す業界関係者もいる。
それなのになぜ「1円パチンコ店」が増えているのか。



玉1個を4円から1円にする

石川県内にパチンコ店6店舗を出店している玉川物産は、2007年7月7日から県内の2店舗に「1円パチンコ」コーナーを設置する。
4円で遊ぶ従来のゾーンと明確に仕切るが、遊べる機種は4円ゾーンと同じ最新機種。
コーナーからの玉の持ち出しは厳禁で、景品と交換する場合は4円の玉の4倍の玉数で交換する。
同社の営業担当者はJ-CASTニュースに対し、「1円パチンコ」コーナーを設置する理由をこう語った。

「業界が厳しい状況の今は(出玉を多くして利益を減らすような)体力勝負という時代でもない。
安く、長く、楽しく遊べる(安長楽)要素を入れて、パチンコファンを拡大しなければいけない」


パチンコ業界の現状は 「レジャー白書」によると、パチンコ参加人口は95年が2,900万人だったのに対し05年は1,710万人。
この10年で約1,200万人減少した。
04年7月に施行された遊技規則によって、パチスロはギャンブル性が高く人気だった「4号機」が07年6月末で撤廃。
7月からは「4号機」よりギャンブル性が低い「5号機」が設置されたが、パチスロファンが満足できないのではないか、と不安が出ている。
それを打開する戦略として出てきたのが「1円パチンコ」。
気軽に時間潰しができる、そんな雰囲気で、パチンコファンを増やそうとしているのだ。

「ぶっちゃけ、儲からないですよ」

業界大手のダイナムと、マルハンも「1円パチンコ」に参入。
ダイナムが参入したのは06年末で、現在は「1円パチンコ」を7店舗、「2円パチンコ」を2店舗展開している。
同社は店舗全体でこの貸し玉料にしている。
同社の企画広報課 はJ-CASTニュースの取材に対し、「これまでの大きなリターンを期待するのとは全く別のもの。ゲームセンターに近くなったといってもいいでしょう。
だから、これまで来店いただけなかったような方が増えているんです。遊戯費 が足りない方が来ている、というわけではありません」と話した。
マルハンは北海道に1店舗「1円パチンコ」のコーナーを設けている。

「コーナーを作ってから客数は増えているようです。
気軽に手軽にパチンコで時間消費したいという方は確実にいます」(マルハン)。
とはいうものの、これまでの4円が1円になったわけだから、売り上げは単純計算で」4分の1になる。先の玉川物産は、「ぶっちゃけ、儲からないですよ。でも、儲け主義だと 客離れが進んでしまいますし、パチンコの楽しさを知ってもらういい機会として顧客の増加を期待しているわけです」
と話した。ダイナムも、「成果が出ているとはまだ言える段階ではない。(1円パチンコ店が)認知され定着するまでは、多少の時間がかかると思う」と話している。